老けて見えるシミは正しいケアで改善しましょうー原因と対処方法

シミのタイプで効果的なお手入れは違ってきます

「シミ悩み」＝「美白化粧品」でお手入れをすればOK！と思われがちですが、ひとくちに「シミ」といっても、原因やタイプには種類があり必ずしも「美白成分」が効果的というものではありません。

「シミ」とは、淡褐色や暗褐色の色素斑のことです。自分の「シミ」はどういったタイプなのかを把握し、適切なケアを行なって下さい。

あなたのシミのタイプは？

■炎症後色素沈着：ニキビや傷をこじらせてしまったところの跡が残ったものです。
赤っぽいものから黒っぽいものまで様々な色があります。

【原因】
ニキビや虫刺され、炎症などの跡がのこったもので、ムダ毛を抜いても毛穴の周りに黒っぽく跡になることもあります。

【対処方法】
洗顔時などにゴシゴシ強く擦るのはやめましょう。刺激によってメラニンの合成を高める可能性があります。美白化粧品でお手入れをするのが効果的です。また、レーザー治療NG。
有効的な美白成分：ビタミンC誘導体、エナジーシグナルAMP、リノール酸Sなど

■雀卵斑（そばかす）：お顔の中央あたら、鼻を中心にちらばるようにまだらにできるシミ。丸ではなく、三角や四角等角張っているものが多く、薄い茶色っぽいシミです。

【原因】
遺伝的な要素が多いものです。

【対処方法】
炎症後色素沈着のタイプとは逆に、遺伝的な原因であるため「美白化粧品」での改善は期待できないタイプ。そして、雀卵斑の場合はレーザー治療できれいに消せる場合があります。

■老人性色素斑：頬骨の高くなっているところにできやすく、丸い色素斑タイプのシミ。数ミリ～数十ミリくらいの大きさで薄い茶色からだんだん色が濃くなりはっきりとしたシミになってくる。

【原因】
「シミ」といわれる一般的なもので一番多いタイプで、紫外線を浴びた影響でできるもの。

【対処方法】
初期のものであれば「美白化粧品」でのお手入れも有効。ただし、長く定着し色も濃くなっている状態だと消すのは困難であるため、こちらもレーザーによる治療が有効的です。

■肝斑：頬骨のあたりに茶色や灰色のようなもやっとした感じでできるシミ。
特徴は左右対称にできること。左右、どちらか片方だけの場合は肝斑ではありません。

【原因】
女性ホルモンのバランスに影響される。バランスが崩れた時などにあらわれる。また、ピルを服用したときや妊娠中などもできることがあり、特に更年期を迎えた女性によくみられるシミのタイプ。

【対処方法】
美白化粧品でのケアが効果的。炎症後色素沈着タイプのシミと同様に洗顔時に強く擦るなどで悪化する可能性があるため、やさしく洗うことを心がけてください。また、内服薬ではアミノ酸の一種であるトラネキサム酸には、メラニンの生成を抑制する作用、炎症を抑える作用などがあり効果があります。
有効的な美白成分：m-トラネキサム酸、カモミラETなどの抗炎症作用を持つ成分

レーザー治療は美容整形ではない

美白化粧品に含まれる「美白成分」も、成分によって有効に働いたりあまり効果的ではなかったりと様々です。自分の悩みの症状にあった成分が配合されている化粧品を選びましょう。

また、専門の機関での相談や治療も一部紹介いたしましたが「レーザー治療」は、高額な「美容整形」とはイメージの違うもので、費用相場的には「1mm×1mmくらいの大きさのシミで、1,050円」程度といった料金で、小さいシミであれば、一回の施術にかかる総額は、おおよそ5,000円～1万円が目安となるでしょう。もちろん、クリニックによって違いますので必ず確認してください。

シミでのお悩みが深刻な場合は、こういった専門機関に相談することもよいでしょう。